紫外線が強い季節は、朝のスキンケアをしっかりして日焼け対策をバッチリしたいですよね。
でもこんな話を聞いたことがありませんか?
「ビタミンC化粧水を朝つけると、日焼けする」
「ビタミンC化粧水を朝つけると、シミができやすくなる」
「ビタミンC化粧水を使っていいのは夜だけ」
はたしてこの情報って正しいのでしょうか?
そこでこのblogでは、化粧品メーカーでビタミンCの化粧水の製造もおこなっているblog主が、ビタミンC化粧水(化粧品)を朝使うことの肌への影響についてお伝えします。
化粧品は正しい使い方をして効果を引き出したいし、間違った使い方で肌に悪い影響は与えたくありません。
ビタミンC化粧水の使い方について、疑問や迷いがある方はぜひ読んでみてください。
最適な美肌スキンケアの方法が分かります。
「ビタミンC化粧水を朝つけるとシミになる?」の真実
結論からいうと、
「ビタミンC化粧水を朝つけるとシミになる?」は真実ではありません。
真実でないどころか、大間違いの情報です。
ビタミンCの化粧水(化粧品)を朝につけても、日焼けをしやすくなったり、シミができやすくなったりすることはなく、肌になんら悪い影響は与えません。
ではどうして、このような話が広まっているのでしょうか?
「ビタミンC化粧水を朝つけるとシミになる?」の話は壮大な勘違い
「ビタミンCの化粧水を朝に使うのが肌によくない」という情報は、ビタミンCに関するイメージから発生した壮大な勘違いが原因です。
朝とると日焼けしやすくなる成分とは?
この勘違いには、ソラレンという成分が関係しています。
ソラレンはレモンなどの柑橘系果物の皮や、ニオイの強い野菜(セロリ、パクチーなど)に含まれている成分です。紫外線の感受性が強く、ソラレンを含む食品を摂取するとしてから2時間くらいはその活性が高いので、紫外線を浴びると日焼けしやすくなります
ソラレンについては以前のblog記事にまとめています。
ビタミンCとレモンとソラレンの関係
このソラレンの性質が、「ビタミンC化粧水を朝つけるとシミになる」という話に結びつていしまったようです。
なぜでしょう?
それは、たぶんレモンなどの柑橘系の果物のイメージでしょう。
ソラレンは、レモンなどの柑橘系の果物の皮に含まれています。
そしてレモンには、ビタミンCも多く含まれています。
そこで、次のようして話に変わってしまったようです。
ソラレンの多い食物をとると、紫外線の影響を受けやすくなる
↓
ソラレンはレモンに多く含まれる
↓
朝にレモンを摂ると紫外線の影響を受けやすくなり日焼けしやすくなる
↓
レモンにはビタミンCが多く含まれている
↓
朝にビタミンCを摂ると日焼けしやすくなる
↓
「ビタミンC化粧水を朝つけるとシミになる!」
同じレモンに含まれる成分でも、ソラレンとビタミンC は全く働きのことなる成分です。
ソラレンの紫外線の感受性の高さは、ビタミンCには全く関係ないのです。
ビタミンCは日焼けの予防に効果的
ビタミンCは日焼けをしやすくなるどころか、日焼けの予防にもとてもよい成分です。
ビタミンCに抗酸化があり、紫外線に対する抵抗力を高めます。
紫外線の影響で発生した活性酸素(体の細胞をサビさせて老化をすすめる物質)を取り除き、皮膚を守ってくれるのです。
ビタミンCにはできてしまったシミを薄くする還元作用もありますが、むしろこのような予防的な効果のほうが高いといっていいくらいです。
海水浴などにいく2週間前からビタミンCを摂取するとシミ予防に効果あるという結果も出ています。
ビタミンCは、シミをできにくくしてくれる成分なのです。
まとめ:ビタミンC化粧水を朝つけてもシミにはならない
「ビタミンC化粧水を朝つけるとシミになる!」とう話は
ビタミンCのイメージがレモンと結びついて、ソラレンの性質と同じと勘違いされていた情報でした。
・ビタミンCの化粧水(化粧品)を朝のスキンケアでつけても肌への影響はない
・朝にビタミンCをつけたり食べたりすると日焼けしやすくなるという話しウソ
・レモンなどに含まれる「ソラレン」が紫外線の影響を受けやすい成分であることから、レモンに含まれるビタミンCが同じ影響を受けるという勘違いから発生した情報
・ソラレンとビタミンCは、まったく異なる成分
・ビタミンCは紫外線の影響を受けやすいどころか、抗酸化作用があるので紫外線の予防効果がある成分
ビタミンCは体内で作り出すことも、蓄えておくことができない物質です。
毎日積極的に継続して摂取するのがベターです。
これまで間違った情報を信じてビタミンCの化粧品を避けていた方も、これからは積極的に使って、美肌のために役立ててくださいね。
コメント