コラーゲンドリンクって飲んだら本当に肌がプルプルになるの？
肌のハリがアップするっていうけどホント？
今回のブログでは、こんな疑問についてお伝えします。
このブログを書いているsissyは、化粧品会社のアラフォーOLです。
スキンケア化粧品を作っているので、お肌のことや化粧品の成分のプロ！
こんなsisiyが、飲むコラーゲンの美容効果についてお伝えします。
コラーゲンドリンクの美容効果【飲んでもあんまり意味ないよ】
コラーゲンドリンクを飲んでも、すぐに肌がプルプルになったり、肌にハリが出ることはありません。
それはドリンクに入っているコラーゲンは、飲んだ後にすぐ体内で分解されてアミノ酸になってしまうからです。
ドリンクで摂取したコラーゲンが、そのまま肌のコラーゲンになって肌に影響を与えることはできないのです。
コラーゲンドリンクを飲んでも効果がない理由
コラーゲンドリンクを飲んでも、すぐに肌がプルプルになったり肌にハリが出たりしない理由は次のとおり。
- ドリンク中のコラーゲンはそのまま肌のコラーゲンにならない（コラーゲンは増えない）
- コラーゲンは体内で分解されてアミノ酸になる
- 30代をすぎるとコラーゲンを作る力が衰える
順番に詳しくみていきましょう。
コラーゲンってなに？【肌のハリや弾力のもと】
「コラーゲンでプルプル肌に！」
「コラーゲンでハリがアップ！」
「コラーゲンが減るとシワが増える」
このようにいわれているコラーゲンって、どんなものなのでしょうか？
コラーゲンは、皮膚構造の奥の真皮にある膠原線維といわれるものです。
網目状の構造をなして、肌のハリを支えています。
イメージは、ベッドのスプリングのようなもの。スプリング（＝コラーゲン）がしっかりしていればベットはハリや弾力があります。
肌もコラーゲンがしっかりとあれば、ハリや弾力そして潤いを充たした状態をキープできます。
こんなに重要なコラーゲンなのに、コラーゲンドリンクでは美容効果が期待できないのはなぜでしょうか？
コラーゲンドリンクはそのまま肌のコラーゲンにならない
コラーゲンドリンクを飲んでも、肌がプルプルになったりハリが出ない理由は
コラーゲンドリンクに入っているコラーゲンが、そのまま肌のコラーゲンにはならないから
です。
コラーゲンドリンクを飲んでも、肌のコラーゲンは増えないのです。
コラーゲンは体内で分解されてアミノ酸になる
経口摂取したコラーゲンがそのまま肌のコラーゲンにならないのは、
体内に入ると分解されてしまい一旦アミノ酸になるからです。
これはコラーゲンドリンクに限らず、コラーゲンのサプリやコラーゲン入〇〇といった食品でも同じことです。
アミノ酸はタンパク質のもとです。
コラーゲンはたんぱく質でできているので
「コラーゲンドリンクを飲んで一旦分解されてアミノ酸になっても、結局はたんぱく質になってコラーゲンが増えるじゃん！」
と思われるかもしれません。
分解されたアミノ酸は小腸から吸収された後に、骨や筋肉、皮膚や脂肪など体のいろいろな組織をつくる原料になります。
分解されたアミン酸がすべて肌（皮膚）のコラーゲンになるわけではないのです。
30代をすぎるとコラーゲンを作る力が衰える
コラーゲンは30代から少しずつ減り始め、40代になるとその量は激減してしまいます。
これには女性ホルモンが関係しています。
体内に入ったアミノ酸は体のいろいろな組織の原料になり、すべてが肌のコラーゲンになるわけではありません。
アミノ酸から何をどこに、どのくらい作るかはホルモンなどコントロールしています。
コラーゲンの生成に関係している女性ホルモンは年齢とともに減少してしまうので、コラーゲンを作る力が衰えてしまう原因なのです。
コラーゲンを作る力が衰えれば、コラーゲンは減少して肌のハリや弾力を失わせ、シワやたるみの原因になるのです。
コラーゲンを増やすためには材料と作る力が必要
コラーゲンドリンクやサプリを飲んでもコラーゲンが増えないなら、いったいどうしたら増やすことができるのでしょう？
それには、「材料+作る力」が必要です。
コラーゲンの材料のたんぱく質は食事で摂る
たんぱく質を多く含む食品で、コラーゲンの材料を増やしましょう。
コラーゲンの材料となるのが、たんぱく質です。
- 目安は一日100g
- 肉（鶏肉のささみ）や白身魚がおすすめ
食物中のたんぱく質は消化された後にアミノ酸に分解されて、体の組織の一部になっていきます。
その一部の一つが皮膚です。
「どうせアミノ酸に分解されるなら、コラーゲンドリンクも同じでは？」
と思うかもしれませんが、たんぱく質の多い食品のほうが効率よく吸収することができます。
コラーゲンドリンクは砂糖も多く含み、健康やコスパの観点からも継続して大量に飲むことは現実的ではないのです。
コラーゲンを作る成分【ビタミンC】
コラーゲンが作られるのを促すために、ビタミンCが配合された化粧品を使いましょう。
材料があっても、コラーゲンを作る力がなければ意味がありせん。
年齢とともに衰えるコラーゲンを作る力をサポートしてくれるのが、化粧品の成分です。
代表的なものが、ビタミンCです。
ビタミンCの美肌成分のひとつに、「コラーゲン産生促進」作用があります。コラーゲンを作るのを助けてくれる作用です。
ビタミンCは食品で摂取することもできますが、経口摂取すると体の組織のあちこちに使われてしまいなかなか肌まで行き届きません。
コラーゲンを作るためのビタミンCなら、化粧品で肌へ直接取り入れるのがおすすめです。
ビタミンCはそのままでは肌に吸収されにくいので、ビタミンC誘導体という形を変えた成分を使うと肌の中で本来のビタミンCに変わって効果を発揮することができます。
コラーゲンは「飲む・食べる」より「作る」のが美肌効果アリ
コラーゲンドリンクは飲んでも、そのままコラーゲンが増えて肌にハリが出たりプルプルになることはありません。
体内に入ったコラーゲンは、一旦分解されてアミノ酸になってしまうからです。
アミノ酸はコラーゲンのもととなるたんぱく質の材料ですが、コラーゲンを作る力がなければ材料があってもコラーゲンを増やすことはできません。
コラーゲンを増やすカギは、「コラーゲンの材料+コラーゲンを作る力」。
食事で効率よくたんぱく質をとり、ビタミンCの化粧品でコラーゲンを作る力を強化することが
肌のハリをアップする近道です。
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