本当の日焼け止めの持続時間 ~SPFの数値って信じていいの?~

「日焼け止めのSPFって数が大きいほど効果が高いんだよね」

「でも、その数値って本当に正しいのかな?」

「何時間くらい効果が持つのかな?」

「信じて、その通り使っていいの?」

日焼け止めのは、しっかりと効果を発揮させたいですよね。

紫外線防御指数のSPFは、数値が大きいほど効果が高いことはわかるけれど、具体的にどのくらい効果が続くのでしょう?

実際に数値どおりの効果はあるのでしょうか?

このblogでは、SPFの数値の本当の紫外線の防止の効果、持続時間についてお伝えします。

これが分かると、日焼け止めの塗り方が変わり、紫外線防止の効果も格段に上がりますよ♪

本当の日焼け止めの持続時間   ~SPF の数値って信じていいの~

実際の日焼け止めの効果の持続時間は 、SPFの 数値で表される持続時間の約1/3程度しかありません。

その理由は、2つあります。

  • SPF評価試験で日焼け止めを塗る量と実際の生活の中で塗る量は全く違う
  • 日中の活動で、塗った日焼け止めは次第に取れて効果が薄くなる 

SPF数値が表す日焼け止めの持続時間

SPFの数値について少し説明します。

SPF とは何かは以前のブログご説明しました。

日焼け止めの選び方のポイント ~SPFとPAの数値で見分ける方法~

ブスでデブだったのに美人といわれるようになりましたより

SPF の数値は日焼けが起こるまでの時間を表しています。

日焼け止め効果の持ち時間と言い換えることもできますね。

SPF数値は、日焼け止めを塗った場合に、日焼けして赤くなる(サンバーン)症状を起こすまでの時間を、日焼け止めを全くつけない場合と比較した倍率で表しています。

例えば・・・

ex)日焼け止めを塗らないと20分で日焼けする肌の人が

ex)SPF20の日焼け止めを使うと

20分×20倍(SPF20)=400分(6時間20分)

20分で日焼けしてしまうところを、6時間20分まで延ばせるということです。

 SPF の数値をこのように評価の仕組みだけで考えると、

SPF50を使った場合は、50倍の1000分となり16時間以上も日焼け止めの効果が持つということになります。すごく長時間です。

レジャーで一日中を炎天下ですごしていても、日の出から日没まで日焼け止めの効果が持続して日焼けしないということになります。

本当にこの数字だけを信じていいのでしょうか。

SPFの数値の1/3の効果

現実では、数値が表す時間の1/3程度の効果と考えておくのが適当です。

SPFの数値は 表示を取得するための試験で、評価された効果でしかありません。

現実での日焼け止めは試験のような塗り方はしませんし、日中の活動中に徐々に取れてしまうからです。

SPF50を使ったからといって、一日中効果が持続することはないのです。

日焼け止めの持続時間がSPF数値より短い理由

SPF数値の効果は、現実と大きなギャップがあります。

 SPF の数値が実際は1/3ほどの効果しかない理由は、その数値が試験の際に得られた実験的な数値でしかないからです。

日焼け止めはこんなに大量に塗らない! ~SPF数値と現実とのギャップ~

試験で塗る日焼け止めの量と、実際の生活の中で肌に塗る日焼け止めの量は全く違います。

SPFの評価試験では、通常の使用時には塗ることがないほどのビックリするくらいの量を塗っているからです。

 SPFの評価試験では、当たりに2mgを肌に塗って測定します。

1㎠当たりに2mgって、どのくらいの量か見当がつきますか?

少し粘度のある、ドロッとしたクリームやファンデーション、シャンプーなどを手の平に出した時をイメージしてみてください。

そのものの比重にもよりますが、2mgはだいたい10円玉大くらいの量です。

こんなにたくさんの量を1㎠たりに塗ることは、現実ではありえません。

実際はこれを肌に伸ばしていくので1/3~1/5程度の量になり、もっと薄く伸ばして塗る場合であれば1/10程度の量になってしまいます。

試験で効果を測定した日焼け止めの量は、実際に肌に塗るときとでは全く違うのです。

日焼け止めは時間の経過とともに落ちる 

肌に塗った日焼け止めは、時間とともに必ず取れたり落ちたりするので、さらに効果は弱くなります。

  • 汗をで落ちる
  • 手で触って取れる
  • 洋服に触れて取れる

現在であればマスクの着脱の際にも、かなりの量の日焼け止めが確実に取れてしまっています。

日焼け止めには塗った後よりも、時間の経過とともに取れてしまい確実に効果が弱くなってしまうのです。

 日焼け止め効果はSPF 数値の2~3割

日焼け止めは、SPFの数値をそのまま鵜呑みにしないで、2~3割の効果と考えて使用しましょう。

SPFは試験での数値でしかありませんし、時間の経過とともに必ず落ちてしまうからです。

それに加えて、季節や天気によって紫外線の強さや量も異なり、日焼けして肌が赤くなるまでの時間は個人の肌質や体調も影響します。

これを念頭において日焼け止めを使えば、効果的に紫外線を防御して日焼けを防止することができるようになります。

日焼け止めをこまめに塗り直す

効果が2~3割しかないことを頭に入れておいて、こまめに塗り直すことが日焼け止めの効果を高めるポイントです。

効果が薄いからといって、試験と同じように大量を塗ることはできません。

具体的には、何時間おきに塗り直したらいいのかを、自分が使っている日焼け止のSPF 数値から計算しておくのがおススメです。

↓ ex) SPF 20の日焼け止めの場合 ↓

試験で評価された持続時間・・・20分×20倍=400分

実際の持続時間・・・400分×1/3~1/5=120分~80分

SPF20では、1時間半から2時間程度で塗り直すのがベターということになります。

★    ★    ★

SPF数値と裏腹に、本当の日焼け止め効果の持続時間は、意外と短いです。

効果は数値の2~3割程度と考えて、 こまめに塗り直す方法が日焼け止めの効果を高めてくれますよ。

コメント

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