化粧品の選び方【全成分表示を見て選ぶ方法】

みなさんが購入する化粧品を選ぶとき、どうやって決めますか?

例えばビタミンCが配合された化粧水を使いたいとき。

商品Aも商品Bも同じ値段で同じ容量の場合、どちらを選んだらいいのか迷いますよね?

そんな場合は、なにをみて判断しますか?

製造メーカーネームバリュー?それとも、口コミやレビューで評判のよさ?

このblogでは、化粧品を選ぶ基準のひとつ「全成分表示」についてお伝えします。

この全成分表示について、簡単な理解があるだけで、化粧品を購入するときに広告や宣伝文句に惑わされず、製品の内容で正しく判断して、自分に合ったものを選びやすくなります。

全成分表示から判断できる化粧品の選び方

化粧品選びに迷ったら、まずは全成分表示を見て判断する方法をおススメします。

化粧品に記載されている全成分表示には、その化粧品に配合されている全ての成分(原材料)が表記されていて、その商品が何で作られているのか、商品に内容が分かる唯一の手掛かです。

全成分表示は化粧品の内容がわかる唯一のもの

全成分表示は明確な商品内容を表しているものです。

これをみれば、メーカーの広告やセールストーク、他人の宣伝文句に惑わさえず、その商品について知ることができます。

化粧品の全成分表示とは

化粧品製造の規則を定めている「薬事法」によって、化粧品に配合している成分(原材料)のすべてを商品の外箱や容器など、外側から見える箇所に表記することが決められています。

化粧品の内容については、すべての化粧品で統一された情報はこの全成分表示しかないのです。

私たちがセールストークなどのから何の情報も頭に入れずに、商品を判断できるすべはこの全成分表示を見ることだけです。

化粧品の全成分表示から商品を判断する方法

実際に、成分表示を見てどのように化粧品を選んだらよいのかをお伝えします。

化粧品の全成分表示を見る方法【有効成分が入っているか?】

全成分表示では、どのような成分を使っているのかが描いてありますが、ほとんどが見慣れないカタカナの表示名です。

成分名をみてもチンプンカンプンな場合がほとんどでしょう。

例えばビタミンC配合の化粧品を使いたいと思ったとき、全成分表示をみても「ビタミンC」とは記載されていません。

ビタミンCは、化学名を「アスコルビン酸」といいます。さらにビタミンCにもいろいろな種類があり「リン酸アスコルビルMg」や「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」というように、ビタミンC(アスコルビン酸)にほかの成分がくっついた表示名になっているものも多くあります。

また、このような有効成分のほかに防腐剤やpH調整剤など、ほかにもたくさんの成分が使われているので、表記されている全成分をすべて理解することなんて、プロでもできません。

そこで、ポイントは自分の使う目的に合った成分が配合されているかをcheckすることです。

化粧品の全成分表示を見る方法【有効成分が入っているか?】

たとえば、毛穴の開きや美白が目的で使うのなら、ビタミンCが入った商品を使いたいですから、ビタミンC(=アスコルビン酸)の表示があるかをcheckします。

保湿が目的で使う化粧品であれば、保湿の効果があるヒアルロン酸やセラミドが配合されているかを全成分表示でcheckするといった具合です。

ただ、その成分は先ほどのビタミンCの例のように種類で表示名が変わってきます。

同じビタミンCでも、効果の高いものもあれば、あまり効果がない種類もあります。

そこで、それらしい成分の表示名をみつけたらちょっとググって特徴などを調べてみましょう。

化粧品の全成分表示を見る方法【成分の配合量はどのくらい?】

せっかく効果がある成分であっても、効果を発揮するために充分な量(有効濃度)が配合されていなければ意味がありません。

何が何%入っているということが分かればいいのですが、配合量は全成分表示の順番で判断するしかありません。

全成分表示の方法には、次のような決まりがあります。

  • 全成分表示は配合量の多い順に表示する
  • 1%以下の配合量の成分は順不同で表示することができる

1%以下の配合成分は順不同でよいことになっていますので、たとえば1%配合のAAと、0.1%配合BBでは、並び順が逆転していることもおおいにあり得ます。

そのため配合割合が少なくなればなるほど、どのくらいの濃度で入っているかわかりづらくなります。表示成分を見ただけで、配合量を判断するのはプロにも無理です。

メーカーに問合せる方法もありますが、濃度は企業秘密でもあるので、回答してくれるところはかなり少ないです。

そこで、他の成分と比較しながら表示順みておおよそで判断するしかありません。

値段で比較して成分の濃度を推測することもできます。

同じ成分を使用しているのに、極端に価格が違う場合は濃度が少ないか、品質の低いものを使っている可能性もあります。

全成分表示の順番だけでは配合量を知ることは難しいですが、全成分が配合成分の多い順番に並んでいるということを知って全成分表示をみるだけでも、明確ではないとしても何かしらの指標となる商品情報を得ることは可能です。

化粧品の全成分表示を見る方法【NGな成分が入っていないか?】

全成分表示を見ることで、自分の肌に合わない成分が入っていないかを確認することができます。

たとえばアルコール反応で肌が赤くなってしまう人は、全成分表示を見て「エタノール」が入っている商品を避けることができます。

化粧品のにおいがニガテな人は、「香料」が入っていないかを全成分表示を見て確認することもできます。

知っているだけで化粧品を選びやすくなる全成分表示

成分名など何もわからなくても、化粧品をみるときは必ず全成分表示を見るようにしてみてください。

表示名になれると、なんとなくどのようなものが使われているのわかるようになってきます。

スキンケアなどで一定の効果を期待して使う場合は、効果のある成分が配合されているか、配合量は充分かを全成分表示を見て判断しましょう

全成分表示を見ると、自分の肌に合わない成分や刺激となるものを避けて、化粧品による肌トラブルを回避できるようにもなります。

この全成分を見て化粧品を選ぶ方法は、食品の場合と似ています。

ハンバーグを買うとき、牛肉はどこの産地のものか?割合はどのくらいか?化学調味料を使っていないか?などをチェックするのと同じです。

化粧品の場合も、その商品の内容を表す情報を正しく理解できるようにしておくと、自分に合った化粧品が選べるようになります。

コメント