プチプラ化粧品のデメリットは容器にあり

最近はプチプラ化粧品のほとんどが、クオリティもオシャレ度も高いものばかり。少なくともアイシャドウやチーク、マスカラなどのメイクアイテムに関しては、デパコスの1/10くらいの価格で変わらない品質のアイテムが購入できてしまいます。

でも10倍も違うこの価格差って、商品に反映されてないのでしょうか?

今回のブログではプチプラのデメリットと、購入の際に気をつけたい点をお伝えします。

弱虫
弱虫

sissyは化粧品メーカー勤務のアラフィーです。

10代のときから、化粧品はデパコスからプチプラまで使った種類は数知れず。化粧品を製造・販売する側のプロとして、使う側の消費者としての両面からコスメの良し悪しを紹介します。

プチプラとデパコスの価格差はなに?

プチプラとデパコスのメイク化粧品の価格差が、一番大きく反映されている点は容器なんです。

プチプラの容器って、軽い感じの(透明が多い)プラスティックでどこのメーカーも似ています。それに対して、デパコスのう容器はオリジナル。それぞれのブランド、そして商品別に違いを出しています。ひとつの商品専用に作られた容器を、使っていることが大半です。

メイクアップ化粧品の場合は、プチプラとデパコスの価格差を大きくしているのは容器なのです。

容器をオリジナルでつくるのはお金がかかる!

「化粧品の原価は、ほとんどが容器代」なんて話を聞いたことがありませんか?これは、当たらずしも遠からず…。

とくにメイクアップの型物の容器をオリジナルで作るのって、とてもコストがかかります。まず金型という基本の抜型みたいなベースを作ってそれを使ってどんどんにして量産していくわけですが、この「金型」を作るのがすごくお金がかかるのです。生産するする容器の数が少なければ、金型代がドーンとひとつずつの商品価格に重くのしかかってくるわけです。

一方でプチプラ化粧品の場合はほとんどの容器が、”ありもの”言わば既製品を使っています。容器メーカーがすでに持っている容器に、ブランド名や商品名などの印刷を施したり着色したりするだけです。オリジナルの容器を作るのに比べたたらコストは段違い。

プチプラ化粧品の容器はどのブランドもよく似ているのは、既成の容器を利用しているからです。

プチプラ容器の最大のデメリット「使いにくい…」

プチプラとデパコス化粧品の一番大きな違いは容器で、それが価格に反映されているわけですが、プチプラの既成容器だと、何かダメな点があるのでしょうか?

「見た目が安っぽい??」

いいえ、そんなことではありません。

プチプラの容器ってやっぱり使いにくいんですよね。メイク上級者になればなるほどそれを実感します。

メイクが苦手な人やメイク初心者にいいのか?というとそれもよくありません。メイクに慣れない人ほど、プチプラの化粧品は扱いにくくてますます上手くメイクができせん。

人気のセザンヌチークの商品レビュー

プチプラ化粧品の容器が使いにくい例をご紹介しましょう。

人気商品のこちら【セザンヌ ナチュラルチークN】

10 オレンジピンク

12 コーラルピンク

この2つを購入してみました。

弱虫
sissy

イエローベースでスプリングタイプのsissy。

オレンジ系とピンク系の2色がほしくて、店頭で色が並んでいる中からパッとこの2つをピックアップしました。結果は、肌色にぴったんこ。いずれも明るめのイエローベースにピッタリの黄味のあるオレンジとピンクでした。

価格はわずか税込み396円。ほとんどのドラッグストアで販売されていて、カラーバリエーションも日本人の肌色が考慮された絶妙カラーが15色も揃っていて評価も高いセザンヌのチーク。

何色も持っている人も多いのではないでしょうか?

いいです、確かに。色味も発色もよくて、値段はサイコーです。

でもね、使いにくいんですよね。なぜ?どこが?

チークなのにパウダーの表面積が小さいから、ブラシに非常に取りにくいのです

チークってアイシャドウとは違って、大きくふんわりとつけるもの。上手くつけるには、大きくて柔らかいブラシにパウダーを薄く取って、少しずつ広げたり重ねたりしていくのが定石です。(当然、付属のブラシなんて使いません)

チークブラシと並べてみました

表面積が小さいとブラシにふんわり取ることができなくて、上手くつけるのが難しいんです。

面が狭いと真ん中のあたりばかりからパウダーを取ることになってしまうので、最後のほうは端のパウダーが割れたりして使えなくなることもあり、それもデメリット。

大きなブラシで理想的にチークをぬるなら、この倍~3倍くらいの面積が必要なのです。

化粧品の容器ってダテじゃない!重要ポイント

中身が同クオリティなら容器にお金を掛けずにコスパがよい方がいい、というのは合理的な考え方で当然です。

でも使いにくいメイク道具って、メイクがうまくできなかったり、時間がかかってしまったり、結局は途中で使わなくなってしまったり(プラ容器は壊れること多々あり)…。やっぱりデメリットもあるんです。

特にチークを選ぶ場合は、表面積ができるだけ広いものがおすすめですが(MACとか、YSLとかみたいな…)プチプラではなかなか見当たらないようです。

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