美容本のブックレビュー『結局、女はキレイが勝ち。』

本屋さんに行くと、広い一角を占める美容本はその題名に引かれてつい買ってしまうものの、内容の薄いものが多くありませんか?

「この内容、以前の他の本にも書いてあったなあ」

「もともと綺麗なタレントさんにそんなこといわれてもね・・・」

「当たり前のことばかり書いてある!」

こんな感じで、どれも似たり寄ったり、知識として自分の記憶に残らないような本が多いような気がします。

「キレイになりたい」願望がずっと強かったblog主も、そんな本を20代のころからアレコレ読み漁ったものです。

そして、最近久しぶりに美容法?のようなものを読みましたが、あまたある美容本とは一線を画す内容の本でしたのでご紹介します。

20代や30代そして40代までの、美容だけでなく女性の生き方でヒントを得たい方におススメの本です。

『結局、女はキレイが勝ち。』

ご紹介する本は、こちらです。

『結局、女はキレイが勝ち。』欲張りに生きるためのスキル63

勝間和代著(マガジンハウス)

2009年発行の本なのでちょっと古いのですが、内容は全く違和感なく現在にもあてはまります。

「勝間和代って美人じゃないじゃん、その人が『キレイが勝ち』なんて説得力ない」

と思うかもしれません。(勝間さんごめんなさい)

たしかに・・・。

でもこの本の題名は『美人が勝ち』ではなく『キレイが勝ち』です。

そして「キレイ」の定義は、外見だけでなく内面も美しいことです。

「キレイ」と「勝ち」の定義

外見を磨き内面も磨くことでキレイになり、『勝ち』は自分の人生を幸せにすることがこの本の内容です。

キレイはあくまで本人比でOK!

勝ち(幸せ)も当然ながら自分の考える幸せのことです。

この本には、具体的な美容法などをほとんど書かれていません。どちらかというとキレイな人になり勝ち(幸せ)になるための、行動規範や考え方などについて書かれています。

外見だけが綺麗になりたい人よりも、仕事や婚活、これからの女性の生き方に悩んでいる方にピッタリな内容となっています。

「キレイが勝ち」な理由とは?

キレイになるとなぜ幸せになるのでしょう?

経済評論家でトークも上手な勝間さんらしく、論理的でわかりやすく、自信の体験なども交えて説明してくれています。

みんなが親切になり大事にしてくれる

人間は誰しもキレイなほうを好む。

当たり前ですよね、汚いほうが好きな人はいません。

大切なのは中身で外見は関係ないというのは間違いで、それは仕事においてしかり。

話を聞いてもらいやすいく、仕事が進めやすくなります。

かわいい子は性格がいい?

東大卒、文武両道のイケメン君の恋人を選ぶ基準は「かわいい子」なのですが、その理由はなんでしょう?

「連れ歩くのが嬉しいから?」

「友人に自慢できるから?」

答えは「性格がいいから」です。

外見に自信のない人は心もひねくれがち・・・キレイだと周りから大事にされ優しくされるので、自分もそうなっていく。

そこで、「見た目もキレイで性格もいい」というセオリーがなりたっていくという訳です。

なるほど!なんか納得ですね。

blog主も太っていた時、自分に自信がない時はとても卑屈な考え方をよくしていました。

「どーせ私は」という心理です。

キレイになると生じる「人の善意を引き出し、自分もまた親切になれる」というのは、強力なプラスのスパイラルだと言えます。

キレイの努力はすべてに通じる

キレイになる努力、ダイエットやメイク、ファッション、そして内面を磨く努力、結構大変です。

継続しなきゃならないし、お金がかかることもあるし、痛い思いをすることもあります。

でも、キレイになるためのこういったコツコツ努力をすることができれば、他のことでもそれが生きてくるということです。

仕事でスキルを身に着けたり、素敵なパートナーを紹介してもらえたり・・・

「すべての道はローマに通ず」ならず、「キレイの努力は幸せに通じる」ということですね。

キレイのための12のルールは女性が生きる指針

この本の本題は、じつは「キレイが勝ちの理由」の上記3点に集約されています。

なので「はじめに」の数ページを読んだだけでも、どうやったら幸せになれるのか?それがなぜなのか?がわかるようになっています。

その後に書かれている「キレイのために知っておきたい12の基本ルール」は、すべての女性や男性にも当てはまる、生きやすい生き方のルール。

そしてその次には63もの、生き方のスキルや思考方法が描かれています。

ここに書かれている内容は、著者の勝間和代さんが他の著書で書かれている内容と同じ主張もたくさん盛り込まれています。

スーパーウーマンでも必要なキレイの努力

この本の著者の勝間和代さんは、スーパーウーマンです。

  • 慶応大学卒
  • 早稲田大学MBA
  • 19歳で当時史上最年少会計士補資格を取得
  • マッキンゼーなどの超一流コンサルティング会社でのキャリア
  • 30代で独立

そのうえ、3人の子どもを育てた母でもあります。

秀才で頭はキレ、仕事は男以上にバリバリこなす。

こんなにできる彼女だったら、あえて「キレイ」になる努力なんてしなくても、順風満帆で豊かな人生を送れるんじゃない?と思いますよね。

そんな彼女であっても、「やっぱり女はキレイであることが大事」というのです。

それは彼女がエリート人生のなかでもひしひしと感じてきたことでもあったと思われます。

まして、彼女ほどのスーパーウーマンでない人であればなおさら「女はキレイであることが大事」なのではないでしょうか?

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