化粧品成分検定1級合格【勉強方法・難易度など】

2021年11月に開催された一般社団法人 化粧品成分検定協会の「化粧品成分検定」の1級に合格しました!

化粧品の成分を読み解き、自分に最適な化粧品を選ぶ知識をみにつけることができるこの検定ですが、ブログ主のsissyが1発合格できましたので、その勉強方法や難易度、合格するためのポイントなどをお伝えします。

sissy
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ブログ主のsissyは、化粧品メーカー勤務のアラフィー。スキンケアや化粧品の知識持ち、おすすめのコスメや美容方法を発信しています。他化粧品メーカーやコスメポータルサイトのコラム執筆なども多数あり。

化粧品成分検定とは?

化粧品成分検定は、化粧品(特にスキンケアやシャンプーなどのベース成分)成分の知識を確認するためのの資格で、これを取得することにより、化粧品成分情報を見分けられるようになり、その商品の特徴を掴み、商品を選択しやすくなる知識が得られます

試験は年に2回(6月と11月)全国であり、筆記形式とweb形式(会場のPCを利用して)を選べます。

3級はサイトから簡単に受験でき(試験のおためしのようなもの)、2級と1級があります。

1級に合格ののち、申請すると「化粧品成分上級スペシャリスト」の資格を得ることができます。

化粧品成分検定を受けようと思った理由

化粧品の知識を深めたい

sissyが化粧品成分検定を受験しようと思ったきっかけは、このように美容情報を発信するブログを書いたり、企業様のコラムを執筆させていただいたり、コスメポータルサイトに記事を出稿するようになったので、「もっと化粧品の知識を深めたい」と思ったから。

化粧品会社に長年勤めてはいますが、どらかと言えば文系のマーケティング側の仕事、いわゆる「売るための能力」がメインで必要とされる業務です。もちろん化粧品や肌の知識も必要ですが、浅くないけど深すぎなくてもいいわけで。さらには、今の会社はもう10年以上いますので、”自分の会社の製品に関する知識”はたくさん持っているけど、そうでない知識は持っていない状態に。たとえば、ヘアケアとかネイルとかメイクアップ化粧品などは作っていないので、それに関する専門的な知識がないのです。

執筆をいろいろするようになって、これまで以上に幅広くそして深い化粧品の知識が必要と感じて、検定にチャレンジしてみようと思いました。

化粧品のプロとしての証

もう一つの理由が、化粧品に携わるプロとしての証がなにかほしいと思ったから。15年以上の化粧品メーカー勤務の実績はあるものの、会社を離れてイチ個人としてコラムを書いたりSNS発信をした際に、何かわかりやすく専門的な知識があることをアピールできるものが欲しい。それに資格はピッタリでした。

化粧品成分検定1級 勉強方法・勉強期間

1級合格のための勉強期間は1ヵ月弱

勉強開始から1級を1発合格するまでの期間は、約1ヵ月実質3週間くらいでした。

実は同じ2021年の5月にあった「日本化粧品検定1級」の試験を受けていて、本当はこの直後(約3週間後)にある「化粧品成分検定1級」も続けて受験しようと思っていたのですが、「日本化粧品検定1級」のほうが試験範囲が広くて覚えることが多く両立は難しい(共倒れになったら受験料がもったいないし)と考えて、成分検定のほうは半年後の11月にしました。

成分検定のほうは、化粧品検定合格後のすぐ7月にはテキストを購入していたものの「試験は11月でまだまだ先」という気持ちがあり、真剣に勉強をすることはありませんでした。9月ぐらいからぼちぼちとテキストのながら読みを始めたくらい。のんびりしていて気付いたら受験申込締め切り日間近に!!

慌てて申し込みをして、真面目に?勉強を始めたときはもう試験-1ヵ月前を切っていました。

sissy
sissy

sissyは勤め人なので、平日は夜しか時間が取れません。帰宅は8時過ぎなので、平日勉強できる時間は2時間~多くても3時間。

土日もどちらかはなからずなにかしら予定が入っているので、土日合わせても8~10時間程度でした。

1級合格のための勉強方法

申し込み前までに、ひととおりサラッとテキストは読んでいた後、真面目に対策を始めた1ヵ月間の勉強方法は、次のとおり。

  1. テキストを熟読
  2. テキストの練習問題、公式問題集(1級・2級の2冊分)を解く
  3. 問題で間違ったところをテキストで確認、webや参考文献で調べる、ノートに書き留める
  4. またテキストをはじめから浚う(間違ったところを重点的に)
  5. テキストの練習問題、公式問題集(1級・2級の2冊分)を解く
  6. 問題で間違ったところをテキストで確認、webや参考文献で調べる、ノートに書き留める

とにかくこの繰り返し。約4週間ありましたのでこれを3回は繰り返し、問題集は5回は解きました

問題集は問題の量がそんなに多くないので、あまり続けてやると回答を覚えてしまい「考えて回答する」前に回答がでてしまうので、少し間を空けて解くのがよいと思います。

繰り返し勉強する中ではもう理解できていることは繰り返す必要がなく、理解不足のところ問題集で間違ったところを中心にやるようにしました。

化粧品検定 勉強のポイント【出題の傾向から】

勉強のポイントは<成分の特性を理解しておくこと>

化粧品検定が「浅く幅広く」な試験範囲だったのに比べ、成分検定のほうは「成分についてより深く」といった試験範囲です。

また化粧品検定は「テキスト丸暗記」でも受かる(というか、テキストさえしっかり読んで内容を覚えておけばよい)のに対し、成分検定は「成分の特性を理解したうえで考えて答えを出す」ことが必要です。したがって、テキスト丸暗記では受かりません。

「考えて答えを出す」ですが、論文試験のように知識から自分の考えを述べるような高度なことではなくて、「公式(成分の特性)を理解しておきそれを当てはめればおのずと答えは出る」というもの。それも、公式問題集をとけばなんとなくわかってきますし、試験では問題集とおなじ質問がまるまる出ていることもありました。

<油性成分&界面活性剤>は超重要ポイント

試験範囲には、さまざまな種類の成分がありテキストも成分の種類ごとに配されているのですが、出題傾向から言って、重点は油性成分界面活性剤だといえます。

これに関する問題が多く、この2つをしっかりと理解しておけば合格は難しくないといえるでしょう。

クレンジング、洗顔料、シャンプー、クリームなどに配合される界面活性剤や油性成分の違いを理解しておくことがマストなので、この2つの成分は完璧に勉強しておかなくてはいけません。

そのほか、機能性成分や安定化成分などはもちろん出題されますが、量や範囲からいっても油性成分や界面活性剤に比べたら重要ではないかもしれません。

ほかにも日焼け止め成分もかならずチェックしておきたいポイントですが、これは覚えておけばいい成分なので、回答にあたってそんなに難しいことはありません。

その他試験で気になるポイントまとめ

植物エキス一覧は覚える必要なし!

テキストの4ページにわたって一覧表示されている植物エキスの名称と作用。「うぇー、これ全部覚えなきゃいけないの?ムリ!」と思って、もう覚えませんでたが、案の定出題されませんでした。植物エキスの種類と効果は機能性成分に記載されているものと、油性成分に記載されているものだけを理解しておけば問題ないでしょう。

テキストに書いていないことも出題される?

テキストに紹介のない成分も、いくつか出題の中に出てきました。だからと言って、星の数ほどもある化粧品成分をすべて覚えようなんて、無駄なこと。テキストに載っていない成分でも、問題集のどこかに記載があったりしたものなので、問題集を解いたときに知らない成分があったら調べておく程度やっておけばいいと思います。

もし知らない成分が出てきても、問の流れからなんとなくわかったりするものです。

試験時間は充分すぎる

1級の試験時間は90分あり、全部の問題を解くには十分すぎるほどの時間です。実際には30分でひととおり解けるくらいなので、30分が経過すると退出する受験者が多かったようです。

web試験はPCの操作ミスなども起こりやすいので、見直しチェックはとても重要です。

sissy
sissy

sissyは、3回は見直しをしました。

解らなかった点はよーく考えて悩み、60分くらいで退出。他には数人しか残っていませんでした。

化粧品成分検定は意味ない?受験してよかったこと

化粧品成分検定1級を取得することの意味は?「受験のために勉強して得た知識が、化粧品選びに役立つ」ことでしょう。もし、化粧品関連の仕事をしているなら身についた知識を仕事の中で生かすことができます。

成分検定にいたっては、前段で書いた<油性成分と界面活性剤>についてかなり深く知識を得られるため、洗浄製品(洗顔、クレンジング、シャンプーなど)やクリ―ム類の成分の見分けがかなりできるようになります。

化粧品成分検定1級を持っているからといって、就職に有利かとか何か特別な仕事につけるとかそいういうメリットはないかもしれません。

そもそも持っていたほうがいい資格なんて、「資格をもっていないとその仕事をすることができない」タイプの国家資格くらいのもんでしょう。

ベースは勉強して知識を身に着けることにあるわけですが、何の目標もなければ勉強もやりがいもないし、知識がちゃんと身についているかの確認もできない。そのため「資格試験」は、ある種の当て馬みたいなものじゃないかなーと思います。

sissy
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でもやっぱり合格したらうれしいもの

試験が終わると、詰め込んでいた知識はあっという間に忘れてしまうも

のがあって、100%だった知識量は試験が終わると70%くらい?に落ちちゃう印象ですが、一度頭に入れておけばなにかしら残っているので、全く知識がない時とは違います。

自分に合う化粧品(特にスキンケア、ヘアケアなど)を選びたい人、化粧品で肌あれを起こしたりしやすい敏感肌の人、成分にこだわりたい人には「化粧品成分検定」を受験して成分の知識を身に着けるのはおすすめです。

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